とりあえずてきとーにかたってみます。改(仮)

好きなことには全力で頭を抱えるスタイル。

180630 #観劇記録 #艶が~る #艶ステ


f:id:miomio617:20180703220056j:image

 

2018.6/30 14:00

夢舞台 艶が~る 弐宴 土方編@新宿村LIVE

 

 

簡単に「好き」なんて言葉にするのははばかられるけど、それでもやっぱり私は幕末が好き。

様々な想いが錯綜する、あの動乱の世が大好き。

 

 

 

恋愛ゲームアプリ原作の舞台。こういう原作ものを観るのは久しぶり。

冒頭で背景を説明してくれる演出の効果もあって、すごく綺麗にまとまっているなという印象。

 

設定自体は突然タイムスリップしてきちゃいました~という、特に目新しさは感じないものだったけれど、しっかり史実に沿って展開されていくストーリーが心地よかった。

 

乙女ゲーム原作でありがちなむず痒い演出とか、ヒロインが全方位から愛されすぎているような描写が必要最小限に収められていたのも好ポイント。

登場人物同士の絆がしっかりと垣間見えるようなシナリオ運びも秀逸。

 

ただ、どうしてもお互いが惹かれていく過程の描写がおざなりになってしまいがちなのは、こういう舞台の難点かと。

 

役者さん的に目を引いたのは、やっぱり瀬戸くん。

彼の長身から繰り出されるしなやかな刀さばきが本当に好き。久しぶりにじゅかいでん観たくなった。

 

刀を握る関くんの姿は、当たり前ながら新鮮。敵を見据える眼差しはよく知っているような、でもやっぱりどこか新しいような、不思議な感覚。

強さ、優しさ、可愛さ、儚さ、、、色んな表情を見せてくれた。

仲間を斬らなくてはならない場面や、最後土方の前に現れるシーンには、思わず涙がこぼれた。

 

そして、土方役の小笠原さん。めちゃくちゃ土方さんだった。

不器用で優しくて繊細で、どこかお茶目な土方さん。剣術の腕はそれほどでも、戦場ではめっぽう強かったと言われる土方さん。

原作との比較はよくわからないけど、私が思い描く歴史上の彼の姿まさしくそのものだった。かっこよかったなぁ。。

 

幕末ものを観ると必ず、現代を生きていられることの幸せとありがたみを感じる。

あの時代の彼らが、ああやって生きて戦ってくれたからこそ今の幸せがあるわけで、あの世界を知れば知るほど言葉では言い表せない気持ちが渦巻く。

 

そして今回、一番心に残ったのが太夫さんの台詞。

「泣いても一生 笑うても一生 ならば今生泣くまいぞ」

 

大切な人を失った悲しみを受け止めて、凛と前を向くその姿のなんと美しいこと。

一人になった瞬間に見せる切なげで苦しそうな表情がまた、その美しさと強さに拍車をかける。

わたしもこんな女性でありたい。

 

土方のお姉さんが慟哭する場面には本当にどうしようもなく心が抉られたけど、ラストのタイムリープで一気に冷めてしまった。やり直し系はあまり好みじゃない。

 

でも、全体的には本当に満足で、久しぶりに「ロス」を感じられる作品に出会えた。思わずアプリもダウンロード。秋斉さんに惹かれる気持ちを抑えこみ、ひとまずは土方さんへ。

 

次から次へと涙がポロポロ零れ落ちてきて、こんなに泣くの?って不思議に思うくらい泣いた(それこそ芹沢暗殺のあたりからずっと笑)。

前述の2場面はもちろん、土方さんの脳内を色んな登場人物の台詞が反芻していくような演出も、やばかったなあ。。

 

水エンド観られなかったことが心の底から悔やまれる。DVDの発売を心待ちにしています。