190210 #観劇記録 #BSP新選組
ブルーシャトルプロデュース
新選組 終ノ章
2019.2.10 12:00 @あうるすぽっと
http://www.blue-shuttle.com/bsp10/
梅の花 一輪咲いても 梅は梅
(豊玉発句集より)
終ノ章
第五話「志士たちの悪夢」
池田屋事件・禁門の変での活躍を評価され、新選組は幕臣へと取り立てられる。
ようやく彼らは、武士として幕府に認められた。
そんな折、伊東甲子太郎が数人の仲間と共に入隊。幹部として迎えられる。
しかし、伊東は尊王攘夷思想に強くこだわった。それ故、次第に近藤・土方との対立を深めていく。
その渦中、京の都に坂本龍馬が現れる。幕府は、彼を倒幕派急先鋒と位置付け、新選組に捕獲を命じる。
こうして、沖田総司と坂本龍馬は運命的出会いを果たすこととなり…。
物語は、近江屋事件へ向かって一気に動き出す。
第六話「志士たちの面影」
油小路にて、伊東甲子太郎と藤堂平助が新選組の手によって暗殺された。
繰り返される、仲間の粛清。新選組の面々は苦悩を深める。果たしてこれが、望んだ形だったのか。
そして時代は、徳川幕府を闇へと追い込んで行く。
鳥羽・伏見の戦い。甲州勝沼の戦い。新選組も、圧倒的戦力を誇る薩長軍に屈する。
将軍・徳川慶喜は、江戸城を無血開城。実質上、江戸幕府は崩壊した。
主を無くした新選組は、どこへ向かうのか。
近藤勇は、捕獲されて牢屋へ。
沖田総司は、病床に伏す。
土方歳三は、北を目指した。
(公式サイトより引用)
……ボリューム感。笑
それぞれ約一時間でやるには、あまりにも情報量が多すぎないか?と思う。
取り急ぎ、ただただ思いつくままに箇条書きで。
暁、宵も観たらまた印象は変わるのかもしれないけど、とりあえず終のみを観た感想ということでご容赦くださいませ。。
・詰め込み過ぎなくらい詰め込むわりに、ところどころ描き方が中途半端なのが残念
・あなたは誰です?と思うこと度々
・オープニングで名乗ってくれてもあんなに早足じゃ覚えきれないです
・隊士に関してはもう少し視覚的に判断できるような特徴があっても良かったんじゃないかなあ。というか出さなくても支障なくない?と思う人がちらほら……
・沖田が四股を踏んで見せる姿は史実上でも1、2を争うほどに胸が痛む場面。あそこは辛い。でも観られて良かった。また日野に行きたくなった
・土方の最期のシーン、終しか観てないせいかもしれんけど唐突にあんなに俳句読んでくれましても……という感じ
・会津に残る選択をする斎藤がしれっと描かれてたけど隊に戻ってきた描写あった?
・近藤の洋装は違和感……
・投降する時の名前は剛じゃなくて大和なんだよなぁ
・史実に詳しくない初見さんはラストから冒頭の永倉と松本の場面に違和感なく繋げられるのか疑問。というか全体的に駆け足すぎてついていくの大変そう
・坂本と沖田を仲良しにする必要って……史実を伝えたいのかそうでないのかよくわからん。。オリジナル要素入れたいのならもう少し端折っていい部分もあった気がするけど
・好き(と言うのは憚られるけど)な油小路事件を舞台上で見られたのは嬉しかった。が、冒頭の永倉の台詞的にも、藤堂の描写は顛末記の説を取り入れてほしかったなあと思う気持ちもありつつ。物語の構成上仕方がないけども
・わたしの中の新選組はどこまでも不器用で真っ直ぐで男臭いイメージだから、美しく舞われてもちょっとなぁ、、というのが正直なところ(あくまでも主観)
・以前、別舞台の土方役で拝見した松田さんはあまり好みじゃなかったけど、今回一番目を引いたのは彼
・鐘ヶ江さんの殺陣やダンス素敵
・シンプルな舞台装置と役者の動きで表現する演出はとても好み。映像やら派手なセットやら使う舞台多いから……
観終えてまず浮かんだのが冒頭で引用した土方の句。
それぞれがそれぞれに抱く夢や信念があり、それを貫きたった一人でも最後まで戦い抜く想いの強さ、みたいなものの表れをわたしはこの一輪の梅から感じるのだけど。
最後の侍として、誰しもがそれぞれの信念のために命を燃やし続けたこの時代が、やっぱり最高に好きなんだなぁと改めて感じられた。全ての人物に心惹かれる部分があって誰も憎めないんだよね。
今のところ、「また観たい!」と思えるような作品ではなかったけど、前2作は観てみたかったかな。きっともう少し見えたものもあったはず。新選組を扱う話で泣かなったの初めてだ。