とりあえずてきとーにかたってみます。改(仮)

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君は真夏の太陽さ【僕の見ている風景】嵐アルバムレビュー #6



アメーバブログ投稿エントリの再掲です。



嵐の楽曲を勝手に語ろう。第6弾。


今回は2010年発売9thアルバム「僕の見ている風景」です。


10周年を迎えての第一弾アルバム。
前作「Dream”A”Live」から2年4ヵ月ぶりのリリースとなったので、期待していたのですが……

まあ、細かいことは下記をご覧くださいm(__)m

 

僕の見ている風景【通常盤】

僕の見ている風景【通常盤】

 

 



-DISC1-

1.movin' on(作詞:みうらともかず小川貴史、Rap詞:櫻井翔、作曲:Dr Hardcastle・Dice Taylor・youwhich、編曲:youwhich)

出だしから大野さんによる圧巻のフェイクで幕開け。あれは生で聴くと鳥肌モンでしたわ。
重たいベースラインとギターリフがかっこいい。ボーカルの力強さとか、どこか哀愁を帯びた印象を受けるメロディーもいい。
そして何よりラップに込められているメッセージがもうね。

「“you and me”。みんなと俺ら。
“This is us”。これが俺らなんだ。これが嵐なんだ。」


コンサートでこの言葉を聴いた時、なんかもうめちゃくちゃ感動した。

売れなくて必死にもがいていた7年があって。10周年のタイミングで突然爆発的に売れ出して。
彼ら自身が一番戸惑っているのが見ている側にも痛いくらい伝わってきた。
だけど、数は少ないながらもその辛い7年間を支えてきた古株・中堅がいて、そして嵐を大きく勢いづけてくれた新参さん達がいて。全員で「嵐」なんだ。と。自信を持って言ってくれたのが嬉しい……というかなんかもう通り越して苦しいわ。

10周年という節目は迎えたけど、ここで過去を振り返る事はなく、まだまだ走り続けようと、逆風が強くなっても抗い続けようと、一瞬で消えてしまう儚い光だとしても何度だって輝こうと。
全然儚い光じゃなかったけどね。ああああああああ苦しい。

「挫けそうになったら思い出して。みんなは誰一人、ひとりじゃない。僕たち嵐が君の未来を照らすから。」そんなメッセージを感じました。良い曲だ。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99236/

マイレート:★★★★


2.マダ上ヲ(作詞:小川貴史HYDRANT、Rap詞:櫻井翔、作曲:Dapo Torimiro・Drew Ryan Scott、編曲:吉岡たく・佐々木博史)

下手するとT.A.B.O.Oなんかよりはるかに問題曲なんじゃないかと思ってます。いや、大歓迎だけど。
これはサクラップですね。「shadowなの」の言い方がツボ。めっっっちゃくちゃツボ。最高ですわ。「してもしても 理性をリセット」とかもやーばい。
ラテン調っぽいサウンドとかめちゃくちゃ好みなんだけど、なんか単調……っていうか音がずっと一定だから一歩間違えるとお経(笑)どんどんテンションの上がっていくラップに、その後のサビのテンションがともなっていない気がする。
10周年を過ぎ、ようやくこういう曲が背伸びせずに歌えるようになった印象を受けますね。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99235/

マイレート:★★★


3.リフレイン(作詞・作曲・編曲:R.P.P.)

タイトルの通り、詞もメロディーもリフレインしていく作りが面白い。静かに始まり、終わりに向かってどんどん広がっていく感じもいい。切ない不安定な曲だけどドラマチック。
ニゾンやハモリがすごく綺麗な曲だなーって思います。こういう曲を歌っても違和感を感じなくなったところに、すごく成長を感じました。
こんな頭の方じゃなくて終盤に入れてほしかった。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99234/

マイレート:★★★★


4.Troublemaker(作詞:H.Suzuki、作曲:Masashi Ohtsuki、編曲:ha-j)

なんだろう。この安心感(笑)3曲ぶっ続けでドマイナーだったからな。
ストリングスの華やかさがいい。聴いていると自然と体が動き出してしまうような、ここ数年の嵐シングルでは稀に見る良曲だと思う。大サビ前の「散々な日も (散々な日も)」っていうにのあいの掛け合いが大好きです。サビ前の金管の音も最高。
けど、個人的には別に好きじゃない曲。(笑)

歌詞:http://www.uta-net.com/song/91329/

マイレート:★★★


5.T.A.B.O.O(作詞・作曲・編曲:100db、Rap詞:櫻井翔

櫻井さんソロ。
あの息遣いとか「“しないの?キス”」を聴いてもなんとも思わない私は、やはりもう若くないのだろうか。(笑)
「キャー///」ってなってる子たちを見ると若いなーって思います。ぶっちゃけ「蜂の巣の奥の密」の方がよっぽどテンション上がるけども。あの歌い方とか特に。
あとね、出回ってる訳がもうすんごい(笑)ま、わたしも英語苦手だから強く否定もできないけど。
関係ないけどコンサートでの衣装は見た時ちょっと驚いた。なんでミリタリー?Touch Me Now的なの想像してたからさ。
あ、歌詞とか関係なくこういうノリの曲は大好きです。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99233/

マイレート:★★★★


6.サーカス(作詞:Soluna、作曲:iiiSAK、HYDRANT、編曲:youwhich)

きたきた!ダークかつミステリアスなサウンド、ちょー私好み。とりあえず「ランデブー」に吹いたけど。
駄目だ。このアルバム内ではかなり上位にくる曲だけど、語る事がない。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99232/

マイレート:★★★★☆


7.ギフト(作詞・作曲:作田雅弥、編曲:ha-j)

ここでこの曲か。やっぱりさ、このアルバム全体的に流れがイマイチなんだよな。というか、根本的にこの曲アルバム内で浮いてる。
DISC1のラストとかに持ってきた方がまだ感動的だったと思うけどなー。アウトロなんか超綺麗だし。
でも「母に向けての感謝を歌った曲」なんていいよね。何度も言うけど、この曲もこれまで以前だったら歌えなかった曲だなって思います。良い曲だね。やっぱバラードは苦手だけど。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99231/

マイレート:★★


8.Everything(作詞:100+、作曲:Shingo Asari、編曲:ISB)

これは5×10国立を思い出して泣きそうになる。聖火台横の席でさ、あそこから見る景色の綺麗さといったらなかったよ。あのアレンジも良かったな~
けど、音源で聴くと別になんてことない曲。や、名曲なんだけどね。「走れ!走れ!」のとことかすごく好きだよ。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/81311/

マイレート:★★★


9.Come back to me(作詞・作曲:Shigeo、編曲:Shigeo・吉岡たく

松本さんソロ。
前作Nakedで派手にコケた(あくまでも私の中では)から心配だったけど、これは良かった!
やっぱ松本さんはロックとかミディアムテンポの曲よりも、こういうテンションの方が合っていると思います。
エフェクトかかりまくりのテクノっぽい感じの中にディスコ風な感じとかレゲェ調な要素も入っていてコンサートで盛り上がる!演出も文句ナシでした。「Jump! Jump! Jump around!」ってとこ好き。
あと、詞も実はいいんだよね。

Like a 得意な事からカタそう I guess so 活かそう 悩みも不安も全部 go
away その喜びだけをペーストeveryday

この、どこか能天気な感じからの

いつでもここへ come back to me
用意はいい? その先に 僕らを待つ試練と日々に
壊れそうになっても きっと光は射すから

だからより心に染みるというか。
ただ綺麗な言葉が並んでいるだけだと、私の歪んだ性格上どうしてもイラっとしてしまうんだけど、「ヤなこと全部どっかいっちゃえ!」みたいなノリがつくことですんなり受け入れられる。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99230/

マイレート:★★★☆


10.マイガール(作詞:Wonderland、作曲:多田慎也、編曲:Naoki-T

そういえばこの曲ってシングルだったけ。(笑)この頃は「とりあえず出しとく」って感じのシングルばっかだよね、ほんと。別にさ、なんかの主題歌だからって必ずしもシングルとして出さなきゃいけないってことないと思うんですよね。
良い曲だとは思うけど、シングルとして出すにはちょっと弱いというか。アルバムの中に入るとホント良い仕事してるなーって思うけどね。2番Aメロの二宮のハモリが好き。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/86843/

マイレート:★★★


11.Magical Song(作詞:youth case、作曲:Fredrik"Figge"Bostrom・Martin Ankelius、編曲:佐々木博史・Martin Ankelius)

相葉さんソロ。「ひぇー!☆」の破壊力ったらない。
同じメロディラインを繰り返しながらどんどんテンションが加速していく感じのBメロがいい。この刹那的な詞もすごく相葉くんらしい。
80'sディスコ風のサウンドなんだけど、メロがちょっとチャイナっぽくてそこもまた面白い。
いつも思うけど相葉さんのソロってハズレがないよね。歌詞はいかにも彼らしい曲が多いけど、曲の系統はわりとバラバラじゃないですか。なのに全て違和感なく自分のものにしてしまう相葉氏って、実はすごく器用な人なんじゃないかと思います。
松本さんソロと同じく、コンサートの演出が最高でした。レンズが電光掲示板の眼鏡とか最高すぎる。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99229/

マイレート:★★★★☆


12.Let me down(作詞・作曲・編曲:田中直、Rap詞:櫻井翔

1枚目ラストにこんな曲を持ってくるとは。「男の片思い」なんて可愛らしいもんじゃないよ。ただの変態。ストーカー。
交差点ですれ違うだけの名前も声も知らない女性に「Don’t let me down」ってww「Let me downって来て」ってwwww
これもサクラップがいいね。ふわふわした妄想の世界をうまく表現している感じで。イントロの大野さんフェイクもたまらない。歌詞を気にしなければアダルトでお洒落なかっこいい曲です。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99228/

マイレート:★★★★☆


-DISC2-

1.Monster(作詞:UNITe・Sean-D、作曲:CHI-MEY、編曲:吉岡たく・佐々木博史)

「おーの!」の掛け声(違う)に応えるように「君の叫びで~」と真ん中からどっしりと登場する大野さんの美声がたまりません。これもここ数年の嵐楽曲の中で1、2を争う名曲だと思ってる。個人的に。
Aメロの作りが少し洋楽っぽい感じで相葉松本櫻井の低音が映えますね。逆にBメロ~サビは大宮の声が活きてていいな~
2番サビ後のワルツの部分もいいよね。新しい。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/94835/

マイレート:★★★★☆


2.Don't stop(作詞:伊那村さちこ、作曲:三留一純、編曲:佐々木博史)

これはね~初めて聴いた時、サビに入った瞬間の脱力感にズッコケタ。あれ?私だけ?
Bメロ後半から畳みかけるように高揚していく感じがめっちゃ好きだー!と思ってたら「Chance」でガクッときた。あれどうしても好きになれない。このサビ無理。
けど、お好きな方はきっと多いような気がします。ホーンとストリングスの厚みとかね。間奏のピッコロ?とかね。いいんじゃない。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99227/

マイレート:★★☆


3.静かな夜に(作詞:R.P.P.、作曲:Dr Hardcastle・youth case、編曲:Dr Hardcastle)

大野さんソロ。
大野さんにはガシガシ踊っていてもらいたい派の私ですが、この曲だけは大好きだ。うっとりしてしまうよね。聴き惚れてしまうよね。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99226/

マイレート:★★★★


4.むかえに行くよ(作詞・作曲・編曲:マシコタツロウ

だからどうしてここに入れた。
どちらかと言うとさ、夕暮れ時をイメージさせる曲だと思うんですよ。イントロの切ない感じとか特に。(まあ、主観ですけど……笑)なのに夜の曲の次に持ってきちゃうの?Everythingの後にしようぜ。
曲自体は良い曲なのにもったいない。歌詞がね、ものすごい共感できるんだわ。

僕が選んだ毎日なのに 迷ったりヘコんでみたり
写真の中の無邪気な僕は 果たしてなんて言うんだろう

これなんか特に。たぶん社会に出て数年経ってる人の方がより沁みる曲だと思います。「明日の僕をむかえに行く」って言い回しがまたいいよね。
あと、2番Aメロの二宮さんの歌い方が大好きです。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99225/

マイレート:★★★★


5.1992*4##111(作詞・作曲:二宮和也、編曲:ha-j・二宮和也

二宮さんソロ。
「“ありがとう”って素直に言うのは恥ずかしいから暗号で」って、まさしく二宮さんじゃないですか。(笑)ラストにコーラスのみで「I love you」って入れてくるサブいニクイ演出も彼らしい。
二宮楽曲にしてはシンプルな歌詞だけど、良い歌だよね。キーワードが「ペアルック」っていうのもまた面白い。
ほんと曲作るのが楽しくてしょうがないんだろうな、ニヤニヤしながら作ってんだろうな、っていうのがサウンドから伝わってくるような気がします。
二宮が大好きだという→Pia-no-jaC←さんがピアノ&カホンで参加してくださっていますが、彼らも楽しんでレコーディングしてくださったとのことで、そういうのも嬉しい限りだよね。
10周年後のこのタイミングだし、きっと二宮さんからファンへのメッセージなんだろうなって思ってる。
聴いていると自然と頬が緩んでしまうあったかい曲。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99224/

マイレート:★★★★☆


6.空高く(作詞:Sean-D、Rap詞:櫻井翔、作曲:Yuichi Yagi、編曲:Hisashi Nawata)

これ泣けるわー。まさに「嵐」って感じ。
一歩一歩着実に歩んできた彼らの今までと、変わらず歩んでいこうとするこれから。そういうのがすごく伝わってくる曲です。サクラップも涙を誘う。
明るさのなかに切なさもあって……この曲だめだー!

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99223/

マイレート:★★★★


7.kagerô(作詞:Soluna、作曲:小林建樹、編曲:ha-j)

やっときたー!!!!今アルバムで圧倒的にぶっちぎりに好きな曲です。
昭和歌謡っぽい作りですよね。ダークめなんだけどサビメロとかキャッチーで疾走感あってほんとかっこいい。
「この旅の果てに~」からの流れが大好きです。あの間奏とか、大サビとか、ほんとにほんとにかっこよすぎる!!
「空高く」とはまた違った、当時の嵐を感じられる歌詞だと思う。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99222/

マイレート:★★★★★


8.Summer Splash!(作詞・作曲・編曲:The仙台セピア、Rap詞:櫻井翔

5人のラップが楽しめるサマーチューン。翔ちゃんの「サマーーーースプラァッシュ!!!!!!!!」が大好き。GayaがARASHIっていうの最高だよね。5人でブースに入ってぎゃあぎゃあやってんのかな。たまらんねー。
10年経っても、やっぱり行き着くところはここなんだなって思いました。5人でワイワイやって、ファンも巻き込んで楽しんで。

頼りなく揺れてた 過去など超えてしまおう
後ろは振り向かず 夢中で駆け抜ければいい

なんかもうさ、泣けてしまうよね。

咲き誇って散りゆくヒマワリと 共に過ぎゆく夏でも
笑って咲いていたい あの潮風が消える前に

ここのフレーズもすごく好き。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/99221/

マイレート:★★★★☆




やっと終わった……(笑)
や、長いよ。このアルバム。

ほんと何度も言ってるけど、曲の配置が悪すぎ。テンションの起伏はもちろん必要なんだけどさ、なんかこうテンション上がりきらないし、聴き入ることもできないし。
だからなんかこう、だらだらしちゃってね。全部聴いてもアルバムを聴き終えた感覚はないんですよね。完全にランダム再生な感じ。

あとね、冒頭の3曲。ここ大問題だと思ってる(笑)や、1曲目は文句なしなんだけどね。
チャレンジ精神は認めますけど、思いっきりマイナー調な3曲をこのアルバムの冒頭に固めるか?普通。それ以降の曲達と表情が違いすぎてね。これがDISC2の頭ならよかったと思うんだけど、初っ端は駄目。

良い曲もちゃんと存在しているのにもったいない。

でね、スルメ曲ばっかなの。1回聴いただけですんなり耳に馴染んでくる曲が少なすぎ。なのにギフトみたいな、いかにもな曲を入れてきちゃうあたりがね~。やっぱすごい注目を集めていた時期だったから、そういう受け入れられやすい曲が必要なのはわかるんですけどね。バランス悪すぎ。

そして何より、アルバムタイトルの「僕の見ている風景」なんですが。
このアルバムを聴くだけでは、彼らの見ている風景がなんなのかってことがイマイチ伝わってきませんでした。

……って言ったら語弊があるな。ライブのパフォーマンスが入って「君と僕の見ている風景」になって初めて完成する気がするのね。
5人がいて。ファンがいて。みんなで見る風景が嵐の見ている風景なんだって、10周年を過ぎたこのタイミングで改めて伝えてくれてるんだろうなっていう風には感じられたんだけど。

なんか……な……

合わない曲が多いんだよねー。
DISC2はすごくいい感じに仕上がってるんだけどDISC1が……

レミダンとかマダ上ヲとか、すごく好きだけど詰め込みすぎたかなって印象です。

背伸びをしていない、等身大の彼らを感じられるものではあったし、マイナーコード多めで好きな楽曲もちゃんと存在しているのですが、イマイチ好きになれないアルバム。


やっぱりそこは嵐の音楽性の高さを知っているからであって、好きだから故に期待も込めるわけで。
5人揃った時のボーカル力が高い彼らだから(個人個人の上手い下手は別として)もっと高いものを求めたくなってしまう。


そんなこんなで、アルバムとしてのリピート率は低め。
自分でプレイリスト組んで聴いてる方がいいんだもん(笑)