とりあえずてきとーにかたってみます。改(仮)

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見渡す世界は素晴らしい【Beautiful World】嵐アルバムレビュー #9

 

アメーバブログ投稿エントリの再掲です。





嵐の楽曲を勝手に語ろう。第9弾。


すっっっかりご無沙汰してしまった。
今回は2011年発売10thアルバム「Beautiful World」です。


2011.3.11の東日本大震災を受け制作されたアルバム。
「皆さんに待っている未来がBeautiful Worldでありますように」という意味が込められたタイトルの今作は、「今届けられるメッセージ」というコンセプトのもとに作られたそう。
その言葉通り、非常にメッセージ性の強い楽曲が多く、曲それぞれの出来も良い。秀作です。

本当はもっと早いタイミングで(震災から2年のタイミングに合わせて)記事を上げようと思っていたのだけれど、時間が取れなかった。。
てなわけで、超久々のアルバムレビューです。


(2016.3.11追記)

震災から丸5年ということで、久しぶりにこのアルバムを聴いてみました。
レビューを書いた当時とはまた違った聞こえ方だったり感じ方だったりがあったので、一部の曲についてちょっとばかし加筆してみようと思います。

 

Beautiful World

Beautiful World

 

 

 



1.Rock this(作詞:100+、Rap詞:櫻井翔、作曲:Dele Ladimeji・Paul Boddy、編曲:吉岡たく

アルバムの幕開けとして文句なしの楽曲。(ちょっとばかしこのアルバムでは浮いている気がしないでもないが)
5人のラップリレーが堪らないゴリゴリミクスチャーロック。翔ちゃんのスサノヲの言い方がだいすっき。智くんの滑舌の良いラップもたまらない。
こういう曲もっと歌ってほしいな~。アルバムくらい攻め攻めだっていいじゃないか。
この曲の言いたい事は「Now is that time, are we gonna rock this?」というワンフレーズに全て集約されているんじゃないかと思いますね。
サビがあっさりしすぎているのがちょっと残念。


(2016.3.11追記)
少しずつ震災の記憶が薄れゆく今日。でも、現実はまだまだ復興への道のりはほど遠くて。
当たり前だと思っていた毎日が、当たり前ではないということ。震災を通して痛感したはずなのに、そんな思いも少しずつ忘れがちになってきてしまっているように感じます。

そんな今だからこそ、一度立ち止まって、もう一度日々のあり方を見つめなおしてみることが大切なのかなと思いました。
「日常に紛れた一瞬の輝きを見逃さず、今こそ始めてみよう。僕らには不可能を可能に変えて、運命を切り開いていく力があるのだから」
そんなメッセージが込められた、近年の嵐にしては珍しい力強さのある楽曲。


歌詞:http://www.uta-net.com/song/115634/

マイレート:★★★★


2.まだ見ぬ世界へ(作詞:Soluna、Rap詞:櫻井翔、作曲:R.P.P.・iiiSAK、編曲:iiiSAK・吉岡たく

デビュー曲「A・RA・SHI」を彷彿とさせるようなPVがかっこいいこの曲。サクラップが激しく好き。「かっかかかかかかい」を何度リピートしたことか(笑)久しぶりに振りコピしたな~これ。
それにしても、10周年を過ぎてからの曲ってどうも似たような意味合いの歌詞が多い気がする。辛い道のりで悩むことも多かったけど間違っていなかった云々、まだまだ未来へ進むよ云々。正直この曲も「またか」って感じ。ラップなんてまさに。や、別にいいんですけど好きだから。

(2016.3.11追記)

刻まれた記憶は まだ色褪せなくて 転がるような日々に ただ身を任せていた

冒頭のこのフレーズを聴いて、震災から日が浅かった当時より、少し時間を置いた今の方が、より感じることがある一曲だと思いました。
長いようにも短いようにも感じられたこの5年。ここまでの苦労も、これからの苦労も、すべて受け止めて背中を押してくれるような力がある曲だと感じました。
「想像出来るなら どれだけ遥かな壁も越えてゆける」

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115633/

マイレート:★★★★


3.Løve Rainbow(作詞:furaha・Octobar、作曲:iiiSAK・Dyce Taylor、編曲:ha-j)

これな~、なんかイマイチ。
てゆーか、とっさにどんな曲だったか出てこない。曲自体のインパクトも微妙なのに、あの異常なまでのリリースラッシュ時に出てきてしまったからもう(笑)
ほんと2010~11年はひどい年だった。こんなつまらない曲ばかり歌うグループじゃなかったはずなんだけどなぁー。
ていうか、もう少し曲の並びなんとかならなかったんですかね。冒頭2曲からの流れ……

(2016.3.11追記)
曲が苦手だという認識は、当時からずっと変わっていないのだけど、歌詞に注目してみたらものすごく良い曲だということに気が付きました。
愛すべき人がいるから日々が輝く。愛すべき人のために強くいられる。
どんな出会いにも別れがあるからこそ、奇跡のような今を大切に生きなければならない。

明日も ずっとその先も 君といたいだけ

単純なようでいて、すごく大切な願いだなって思いました。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/100945/

マイレート:★★★


4.always(作詞:100+、作曲:Dyce Taylor・Andreas Johansson、編曲:youwhich)

06年発表のCOOL&SOULは元々このタイトルだったそうな。イメージ違いすぎる……
正直、最初はこの曲好きじゃなかったな。こういうどこか懐かしい感じのする曲って、割と最近まで苦手だったかも。でも今はすごく好き。

君が悲しみに 染まらないように
僕はいつでも そばにいるよ

ここのフレーズが泣けちゃう。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115632/

マイレート:★★★☆


5.Shake it! (作詞・作曲:The仙台セピア、編曲:吉岡たく

松本さんソロ。
彼の可愛らしい声が映えるディスコチューン。嵐の他メンバーがガヤを担当してます。
もうね……だいすき!!!!!!!何から何まで笑っちゃうくらい私のツボを捉えてくれてる。体が自然と動きだしちゃうよね。
今回のソロ曲ではぶっちぎりのダントツで好き。ていうか、他のソロが好きじゃない。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115631/

マイレート:★★★★★


6.虹のカケラ~no rain, no rainbow~(作詞:Osami・Octobar、作曲:Carl Utbult・Chris Meyer・Taisho、編曲:石塚知生

“no rain, no rainbow”=“雨が降らなければ虹は出ない”
「良くない事があっても、その後には必ず良い事が訪れる」という意味のハワイの諺がサブタイトルについたこの曲。
すごく良い曲なんですけどね。どうしてもSMAP兄さんが歌う「世界に一つだけの花」を連想してしまうような歌詞ですよね。
「いくつものカラー とけ合えばひとつ」とかね。「僕らは虹のカケラ それぞれの色持ってる」とかね。
メロもなんかどっかで聞いたことあるような、ないような……
でもそんな曲の中でも好きなフレーズはちゃんと存在していて。2番サビなんだけどね。

巡り会うたび 僕らは夢見る 出逢えた喜びを
雨に濡れても 星空を探す 終わらない世界で

「様々な人や出来事に出会うたび、夢や未来を想い描き。辛い事があってつまずいても明るい未来を探す。そうやって終わらない世界を生きていく」単純なようでいて忘れがちな事を、すごく綺麗な言葉でまとめているよなって。
相手のカラー(個性)を理解するってすごく難しいけど、お互いを思いやることで世界はひとつになる。シンプルだけど良い歌です。(やっぱりパクリっぽいけど)

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115630/

マイレート:★★★


7.Dear Snow(作詞:伊織・ISHU、作曲:大島こうすけ、編曲:宮野幸子・吉岡たく

大奥の主題歌だったけどさ、あんまり合ってないよね?そんなことない?
とりあえず二宮のソロパートが素敵すぎる。最高だこれ。全員で歌うとこもすごく綺麗な声だよね。
なんだけどな~、なんか軽いというか薄っぺらいというか。あまり心に響かないんだな。ストリングスとかホーンとか入ってるんだけどねぇ。イマイチ活きてない。
そして何よりPVねww畳にブーツはいくら嵐さんでもいただけないぞwww当時、観光大使だかなんかに就任したばっかりじゃなかったでしたっけ?
アートとかそんな言葉で片付けていいもんでもない気がする。つーか、そうだったとしても全くイケテナイ。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/102461/

マイレート:★★★☆


8.Hung up on(作詞:伊織、Rap詞:櫻井翔、作曲・編曲:大島こうすけ

大野さんソロ曲。なんだけど、まさかのサクラップあり!!!まあ、ほぼ一瞬だけど。
久しぶりにダンスナンバーキタコレ……!って思ったらなんかイマイチだった(笑)だから最初の翔ちゃんだけ聞いたら飛ばしちゃうこと多し。
ほんと大野さんは英語の発音だけなんとかしてくれ。「はんがっぽー」で笑っちゃうから。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115629/

マイレート:★★☆


9.Joy(作詞:小川貴史・alt、Rap詞:櫻井翔、作曲:Duke Ashton・Sherrie Ashton、編曲:石塚知生

強化合宿でのレコーディング映像が浮かんでしまう。……が、正直あのわちゃわちゃ感がそこまで伝わってこない。サマスプばりのテンションを期待していただけにね。なんとも……
何度聴いても好きになれない曲。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115628/

マイレート:★


10.どこにでもある唄。(作詞・作曲:二宮和也、編曲:ha-j・二宮和也

うわ、きちゃった(笑)あ、二宮さんソロです。
これね、好きじゃないんだな。詞も曲も苦手なタイプ。
このアルバムにおいては、すごく意味のある作品だと思うし、この曲の持つメッセージに救われた人もきっと多かったのだろうとは思うけれど、、ひとつひとつのフレーズはすごく良い事言ってるのに、なんか詰め込みすぎて結局何が一番言いたかったのかイマイチぴんとこない。完成させるのにすごく苦労したというのも納得。
ただ、後半に向けてどんどん壮大になっていく音づくりは素直に素敵だと思った。「広がっていく感じの曲が作りたかった」という思いは見事果たせたんじゃないかと。

ギミゲとか1992*~みたいに、音遊びをたくさんして、とにかく「楽しんでるなぁー」っていうのが伝わってくる、思わずニンマリしてしまうような曲のほうが彼の良さが出ていいと思ってるんですね。個人的には。
こんな風に言っちゃあかんけど、こういうベタでいかにも(笑)な曲はあえて二宮氏がやらなくてもよいかなと。
というか、たまにはご自身のソロで大宮SK的おふざけソングを作ってほしいななんて思ってみたり。なんて、このアルバムでそれやったらそれこそ不謹慎だけど。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115627/

マイレート:★★★


11.negai(作詞:furaha、作曲:iiiSAK・Dyce Taylor、編曲:宮野幸子・iiiSAK)

タイトルをローマ字表記にした意味がイマイチよくわからないんだけども(笑)、今アルバムのコンセプトが最もよく表れている曲だと思います。

願い ひとつ 星じゃなくて あなたへそっと祈る
だって 君の笑顔だけが起こせる 奇跡だから

「君の笑顔だけが起こせる奇跡」つまり、君が笑っていてくれることが僕の願いだよ。という非常にシンプルなメッセージの込められた歌。

夜空を見上げてる 君も 僕も
同じ 思いが 叶えられる日まで
何度だって 今 僕らのすべてで そっと祈る
そう 君へ届け 遠くの空
願いで 繋がっていくように

「同じ思いが叶えられる日」は復興を指しているのかな、とも思ったり。震災から丸二年以上が経った今でも、復興への道のりはまだまだ遠い。ひとりひとりが忘れることなく、「願いで繋がっていく」ことが必要なんですね。

(2016.3.11追記)
「がんばれ」ではなく、ただそっと願い続ける。
未来に希望なんて描けず途方に暮れていたあの時だったからこそ、そっと寄り添うようなこの曲の力に助けられた人も多かったはず。
最終的に、前を向く一歩を踏み出せるのは自分自身。周りはその手助けをすることしかできません。
この曲のように、ただじっと相手を信じ、心を寄り添わせ祈り続ける。そんな応援の仕方も素敵だなと感じました。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115626/

マイレート:★★★★


12.Lotus(作詞:Soluna、作曲:iiiSAK・HYDRANT、編曲:佐々木博史・iiiSAK)

相葉氏のせいでついつい「るーたす」と言ってしまうのは私だけじゃないはず。
これはなんといっても大宮のフェイクがたまらないですね。サウンドも疾走感があってグルーヴィで文句ナシ。なのにいまいちシングルとして印象に残っていないのはなんでだろう。笑

歌詞:http://www.uta-net.com/song/109215/

マイレート:★★★★☆


13.「じゃなくて」(作詞:伊織・Soluna、作曲・編曲:大島こうすけ

相葉さんソロ。
ジャズテイストのかっこいい曲に、片想い相手に翻弄される男性の可愛らしい歌詞がのっかった、なかなか素敵な曲。彼の特徴的な声が良い味出してる。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115625/

マイレート:★★★☆


14.morning light(作詞:UNITe・Soluna、作曲:Curly・Dr.Hardcastle、編曲:佐々木博史)

大野さんの超絶フェイクに耳がもげるかと思った。ななななんなのかっこよすぎる。
正直A~Bメロはあまり好きじゃないんだけど、そんなん忘れちゃうくらいサビから間奏に掛けての疾走感がやばい。かっこよすぎる。
定期的にヘビロテしてしまう時期がやってくる、妙な中毒性の高い曲。(笑)

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115624/

マイレート:★★★★☆


15.To be free(作詞:Soluna、作曲:Samuel Waermo・Octobar、編曲:Samuel Waermo・吉岡たく

これも嫌いだわ~。(笑)
けど、終盤のバスドラがめっちゃ好きです。からの二宮氏による圧巻の雄たけびフェイク。いつも前半は飛ばしてそこだけ聴いちゃう。
まあー、これをシングルとして出す必要性は、まっっっったくなかったよね。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/97655/

マイレート:★


16.このままもっと(作詞・作曲:100+、Rap詞:櫻井翔、編曲:Hisashi Nawata)

櫻井さんソロ。
ただただ さ わ や か 。 この一言に尽きます。(適当だなおい)
ラップがめちゃくちゃ好み。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115623/

マイレート:★★★


17.果てない空(作詞・作曲:QQ、編曲:ha-j)

最初はめっちゃ良い曲って思ってたんだけど、別になんてことねーな。(こら)
このTrack15~17の流れは正直だらける。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/104444/

マイレート:★★


18.遠くまで(作詞:小川貴史、作曲:Erik Lidbom・Dyce Taylor、編曲:佐々木博史)

最後に名曲きたー!!嵐らしくて可愛らしくて、でもなんか妙に感動的で。
大野さんのフェイクはここでも絶好調だし、締めに相応しい前向きで爽快な曲。
イントロの英語詞も、その内容どおり思わず一緒に口ずさみたくなっちゃうような仕上がりで。

小さくて大きな日常に 包(くる)まった奇跡

これ、すごく好きだなあ。当たり前のように感じている毎日だけど、実はそれってすごく幸せなことなんだよね。
そしてなんといってもこの一言。

見渡す世界は素晴らしい

このアルバムの本質というか核というか。この曲でこのアルバムを締めくくることに、すごく大きな意味があったように思います。

(2016.3.11追記)
やっぱり名曲だなぁ。この曲を聴くたびに、当たり前のように過ごせている奇跡のような毎日を大切にしなければならないなと考えさせられます。 明るくて、華やかで、すごく素敵な一曲。

歌詞:http://www.uta-net.com/song/115622/

マイレート:★★★★★




明確なコンセプトのおかげか、これまでのアイドルアルバムと違い「Beautiful World」という1つの作品として、しっかりとまとまっているなという印象を受けました。
最初から最後まで通して聴いたときに、1つの物語を読み終えたのと似たような感覚を感じるというか。
個人的な好みで言えば、イマイチだなと感じてしまう曲(あくまでも個人的趣味の話)が多いのにもかかわらず、好きなアルバムだと思える理由はそういうところにあるのかなと。

「“Beautiful World”を意訳するとしたら“悲しみのない世界”かな。」と櫻井さんは仰っていました。
悲しみのない世界ってなんだろう。とアルバムを聴きながら考えてみたんですけど。や、わかんないね。難しい。



さ、アルバムレビューも残すところ2作品。
2nd「HERE WE GO!」と11th「Popcorn

そう時間の空かないうちに、仕上げてしまいたいなーとは思ってますが。どうなることやら。

ま、どーせ自己満だしね。いつでもいっか。